世の中にいる人たち:眠れない夜に母が話してくれたこと

 眠れない夜に母が話してくれたことには。
「あなたが思ってるよりも、世の中は良い人に溢れているのよ」
「そうねぇ。知り合った人に良い気分でいてほしいと思うような人。人に良いことをするのは自分も良い気持ちになるものよ」
「出会った人がたまたま、嫌な人だったからといって、すべての人がそうというわけではないの。あなたを嫌いな人もいるし、そうでない人もいる。あなたに関心のない人だっている」
「あなたを嫌いな人と無理して付き合うことないのよ。離れられるのならそうした方がいいこともあるわ」
「それにね、今まではあなたを好いていたのに、ある瞬間から全く逆の気持ちを持ってしまうこともあるのよ」
「そうなったら、身を引くことよ」
「大きくなると着られなくなる服があるように、人も合わなくなったりするものなのよ」
「それは、誰が悪いってわけじゃないわ」
「人は誰だって愛されたいものなのよ。それに、愛したいものなの。そうすること、されることを求めているものなの」
「そうするために、いろんなことをするし、そうされないから、いろんなことをしてしまうのよ」
「あなたに危害を加えた人にも、きっと理由があったのよ。それをどうしても知らなくてはいけないということはないけれど、世の中にはそんなに理不尽なことなんてないのよ。たまたまあなただったということはあるけれど」
「人はみんな同じ方を向いているわ。愛されたいし、愛したい。それを叶えるためにいろんなことをするの。してしまうの。このことを忘れないで」
「あなたも、愛せば、きっと、愛されるわ。きっとね」
「どうにもならないこともあるけれど、それを知っているだけで楽になるということだってあるのよ。覚えておいて」

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